東京・上野のゲイタウンは、しばしば新宿二丁目と比較されます。「老け専や太め専が多い」とか、「上野・浅草エリア」でひとまとめのイメージで考えている人が一般的なようです。ところがGay Life Daily編集部による店舗取材を通じて見えてきたのは、良い意味でのイメージと異なったカルチャーショック。百聞は一見にしかず、上野の「リアル」をご紹介しましょう。
日本の大動脈から東日本中のゲイが集まる
ご存知の通り、上野駅はJR各線(宇都宮線、高崎線、常磐線、京浜東北線、山手線)、私鉄・地下鉄が乗り入れる巨大なターミナル駅。さらに新宿駅には乗り入れない、東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線も乗り入れている、ニッポンの大動脈です。つまり、東関東や北関東、北陸、上越、東北地方からゲイが集まりやすい駅とも言えるのです。それだけ人が集まる場所では、「老け専・太め専」だけではゲイの多様化したニーズでは賄いきれません。確かに取材を通じてゲイバーをのぞいてみると、以外に20代30代があつまる場所もありました。(20代30代の上野のバーはこちら)。ちなみにお店の見分け方は傾向があるみたいです。バーの名前が縦文字だと、「老け専・太め専」の確率が高く、横文字だと20代30代のが集まるお店のことが多いみたいですよ。――あくまで傾向なので、詳細は個々のゲイバー情報を見てくださいね。
上野の●●エリアにあるお店は基本ゲイ関連!?
上野動物園がある公園口とは反対側(浅草方面)を出てすぐ左にある線路に沿った道路を道なりにあるくと見えてくる「シャトウ上野ビル」このビル1棟が丸々ゲイバーが入っています。その周辺エリアにはゲイ専用のサウナやホテルが立地しているのが特徴です。それ以外にもあちらこちらにスナックらしきネオンが点灯しています。じつはこのエリアのほとんどのスナックがゲイバーだそうです。確かに、ターミナル駅にしては決して人通りが多いという印象はありません。その割に駅から近くて利便性が良く、ゲイ関連のお店を営むにはうってつけの環境だということがわかります。
浅草エリアと上野エリアでは雰囲気が違う?
ゲイサイトや掲示板、アプリなどで「上野と浅草」は、ひとまとめにされることが多い印象です。ところがところが、近いエリアでもお店の雰囲気や客層は少し異なっているようです。確かに浅草は上野と比べると、世界的に知られた観光地。東日本・西日本のみならず、世界中のゲイが集まる観光客のるつぼです。客層が変わると、お店の風体もおのずと変わってきます。褌好きな外国人観光客と日本人が一緒に褌イベントで騒いだり、日本人好きの外国人と、外国人好きな日本人が自然とお店に集まって語らい愛を育んだり。。そうするとお店でも外国語を話せるスタッフや、”あしらい”上手・”くっつけ上手”な店主のスキルも自然と身についるようでした。 いかがでしたか?人が集まる導線を見ていくと、意外と知っているようで知らないエリアの特徴が見えてきたのではないでしょうか。これをきっかけに、興味のある、上野や浅草の今を開拓してみては。