ハッテン場の衛生管理の取り組みについて、お店の方々に聞いてみました

「新しい生活様式」に向けて、各店舗では色々な工夫をこらした衛生管理の対策を行っていますが「ハッテン場はどんな対策を行っているのだろう」と、ふと気になり調べてみることに。まずはJOOINT編集部で店舗取材にご協力いただいたお店の関係者の方に、衛生管理についての取り組みをヒアリングしてみました。すると想像していた以上に実に様々な方法で対策を行っている様子。今回は、取材に協力いただいたお店の取り組み事例を紹介してみようと思います。

なお、掲載内容は店舗から情報を頂き次第に追記していく予定です。このため、本記事の掲載順は地域順などには並んでおりません。もしも気になるお店があれば、必要に応じて目次の「店舗名」をタップいただきショートカットをご活用してください。

ハッテン場(9店)それぞれの取り組みについて

アトラス吉備寮(岡山)

岡山駅が最寄りのアトラス吉備寮では、風邪などの諸症状がある人には来店を控えるよう協力してもらいながらお店を営業しています。もちろん、館内では消毒液の設置や換気、来館者が触れる共用の備品の消毒などの取り組みを行っていました。

お店の対策内容

〇消毒液の設置(受付・トイレ・洗面台)
〇うがい薬の設置(洗面台)
〇施設内での換気の実施
〇ロッカーキーやドアノブ、ロッカーの消毒
〇風邪のの諸症状(発熱・咳・悪寒など)がある場合は来店NG
〇施設内でのマスクの着用可
(取材日:2020/6/21)

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サウナ ニュー金山(名古屋/金山)

名古屋で40年以上愛されている大型ハッテン場でも、対策が行われています。フロア各所に消毒液を設け予防を実施。もちろん定期的な清掃や店内にはシャワーも完備しているので、クルージングが終わった後もすぐに洗い流すことができます。

お店の対策内容

〇消毒液の設置
 └1F フロント・洗面所
 └3F テレビ室
 └4F 洗面所
(取材日:2020/6/19)

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OSAKA SPEED(大阪/梅田)

10代20代に人気のハッテン場「OSAKA SPEED」では、検温・手の消毒・マスク着用・ソーシャルディスタンス・支払方法の5つのガイダンス(上の図参照)で予防方法を紹介しています。

お店の対策内容

〇検温の実施
〇手指の消毒
〇マスクの着用の推奨
〇場内の換気(サーキュレーターも設置)
〇うがい薬を受付で配布(イソジンかリステリン)
〇スタッフのマスク着用
(取材日:2020/6/17)

利用する側から見ても、とてもシンプルで実践しやすいよう工夫していますね。
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パイナップルハウス(沖縄)

取材した時と比べると、洗面所をはじめとした内装が大幅にリニューアルしていました。マッサージ機も導入されていて、よりくつろげる空間に。ドアノブなどの消毒はもちろんのこと、個室には空気清浄機を導入するなどの対策を行っていました。

お店の対策内容

○入館料金の一律化
○マスク使用の協力依頼
○入館退館の際の消毒(受付カウンターに設置)
○営業日の変更(しばらくは平日のみ営業)
○室内換気の際の利用者への移動協力の依頼
○入場人数の適正化
○県内利用者への制限
○必要に応じた無接触で体温検査
○マット配置のソーシャルディスタンス
○ドアノブ等の消毒
(取材日:2020/6/15)

条件解除などは状況に応じて更新するそうなので、最新情報はお店のホームページをご確認ください。
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BACK DROP(東京/新宿)

新宿2丁目にあるビデオボックス店のBACK DROPさんは、お店の窓や入り口を全面開放するなど、できる対策はすべて行っている印象でした。加えてどんどん改善を検討して実施していくそうなので、もし気になるところがあればスタッフに申し出てみてくださいね。

お店の対策内容

○マスク着用(忘れた人には新品を提供)
〇非接触型体温計による人場時の検温(37.5度以上の方は入場不可)
○アルコール消毒液を設置(店内に3ヶ所)
○入り口と窓の全面開放による換気
○シャワー利用の推奨
○会話を最小限にお願い
〇スタッフ自身の手・指消毒、体温測定、マスク着用
〇備品(個室の鍵・ロッカーキーや番号札など)の随時消毒
(取材日:2020/6/15)

店舗スタッフからのメッセージ
「 良いと思われることはこれからも全て取り入れていきたいと思ってるので、色々ご不便をおかけしますがお客さまのご協力もよろしくお願いします」
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K-1(大阪/難波)

ガタイ系のハッテン場で有名なK-1。こちらのお店では店舗側の対策と来店する利用者への協力お願いしていて、双方向の対策に努めていました。協力内容についても普通に発展場を利用する人であれば、協力できそうな内容です。

お店の対策内容

お店の新型コロナウィルス対策
○非接触体温計での入店時の検温
○消毒用アルコールの店内への設置(店舗の4か所)
○次亜塩素酸による空間除菌
○飛沫防止シートによる受付
○店の者のマスク着用
○混雑時の入店人数の制限 
○ご来店のお客様にマスク無料配布
来店する利用者への協力依頼の内容
○事後速やかにシャワーを浴び、石鹸を付けて全身洗い流す
○うがいをして口内、鼻腔の洗浄
○小便をして尿道から雑菌を追い出す
○アナルセックスをした場合は肛門も洗浄
○店内での会話は控えめに
(取材日:2020/6/15)

上記以外にも店内でのマスクの着用など、自身で行える対策を推奨していました。
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Men’s Ajito(大阪/梅田)

20代30代に人気のハッテン場ですが、このお店では店内の構造を最大限に生かした取り組みを実践していました。特に空調と空間除菌については、幾重にも対策を行う徹底ぶりです。

お店の対策内容

〇空調:全フロア最低でも2面窓を開放し風の通り道を確保
〇空調:全フロアで次亜塩素酸水加湿器を使用し空間除菌
〇空調:窓には特殊な抗菌カーテンを使用しプライバシーも両立
〇消毒:フロア各所に自動ディスペンサーを7台設置
〇消毒:WHO発表の基準濃度72~81%のエタノールを採用
〇入店:消毒後検温、37.0°以上の場合は入店禁止
〇入店:新しいマスクを配布、着用の義務化
(取材日:2020/6/15)

これだけしっかりしていると、来店する側の意識も高まっていきそうですね。
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TAKE ON(東京/蒲田)

暗めの雰囲気が人気のこのハッテン場でも、お店側ができるいくつもの対策を行っていました。利用される側へも『感染しない・させない』協力のお願いを推進しています。できる範囲でリスクを下げる判断をしたいものですね。

お店の対策内容

〇営業時間の短縮(短時間利用を推進)
〇店内の清掃と消毒の徹底・ 備品の消毒(ロッカーキー等)
〇常時換気
〇アルコール消毒液の設置と入店時の利用
〇 店内各所にウィルス除菌剤を設置
〇入店時の検温協力(37.2℃以上場合入店禁止)
〇混雑時の入場制限
〇店内でのマスク着用推奨(スタッフもマスク着用)
〇最小限の会話への協力ならびに手洗いの励行
(取材日:2020/6/15)

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RANGER(大阪/梅田)

短髪坊主髭体育会系の集まるRANGERでは「入店規則」を設け来店者に協力を呼び掛けています。入店中も、こまめに手洗いや消毒をすることをすすめています。

お店の対策内容

入店規則(概略)
〇入場の際に受付でアルコール手指消毒
〇体温計測( 非接触型の体温計)
〇シャワー時の手洗い・うがいの励行
〇退店の際にもアルコール手指消毒
お店の取り組み
〇受付に消毒用アルコールを設置
〇室内4か所にディスペンサー式手指消毒を増設
 └トイレ入口/洗面所/3F4F フロア各所
〇マスクの交換、無料配布
〇常時喚起の徹底(換気扇・扇風機・一部窓を開放)
〇次亜塩素酸水を含む加湿器の導入
〇うがい薬・マウスウォッシュ(以前から実施

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最後に

お店の人も仰っていましたがリスクをゼロにすることはできないものの、取材したどの店舗も屋内で実施できることは積極的に行っている印象を受けました。利用する側も自分自身の体調やリスクを意識して行動することが、予防をより高める要因だということは国や自治体、公衆衛生機関から提供される情報のとおりです。
これらの情報をもとに、最終的に判断するのは利用する一人ひとりにゆだねられていることを改めて実感しました。意識しながら上手に折り合いをつけていけたらと感じています。

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