自宅の最寄り駅にぽつんと1軒、地元密着型のゲイバー&ミックスバー8店【首都圏編】

世界で最もゲイバーの店舗数が多い言われている新宿2丁目を擁する首都圏。都内には普通のバーカウンターで馴染み客が集まるお店から、広くてクラブのようなお店、お通しの美味しいお店からガタイ専などタイプの客層が集まるお店まで、多様な切り口で様々なニーズに応えたお店が生まれ続けています。新宿2丁目以外にも、上野エリアや新橋エリアなど主要ターミナル駅には、だいたい複数のゲイバーやミックスバーがあって夜ごといろいろな交流や出会いが盛ん。
その一方で「なんでこんなところにゲイバーが?」というような、超地元密着型のお店も都内各所に点在しています。近くに住んでるからこその通いやすさ、終電を気にすることなく遊びに行ける融通さと安心感・・・。繁華街での交流や新しい出会いなどのワクワク感も捨てがたいですが、自宅から徒歩で気軽に寄れるお店が近くにあるというのは、とても貴重なことかもしれません。

今回はそんな、超地元密着で頑張っている、ぼっちなゲイバーを特集します。
(2020年12月14日時点/Joointに掲載または情報検索で、最寄り駅に1店舗しかないと思われるゲイバー&ミックスバーについて紹介しています)

【南浦和駅】DOLPHIN CREW(ドルフィンクルー)

埼玉の中心都市大宮と、池袋・赤羽エリアの間の駅にある、ゲイバーです。東北本線と武蔵野線が合流する立地で、お店の入り口を入ると店内は広い空間になっているのが都心のゲイバーとはちょっとしたギャップかも知れません。
現在は2代目がこのお店を営んでいますが、先代が引退する際に店じまいをするという話もあったそうです。そんななか常連客から「お店を残してほしい」という要望が多くあり、当時常連客だった2代目が引き受けることになったという背景のあるお店です。

【練馬駅】Go!

お店の入り口を見ると「伍」という男らしい看板が目に入り、店主もゲイ受けしそうな見た目ですが、野郎系のお店ではなくミックスゲイバーの形態です(このためお店はGo!で表示しているとのこと)。店内に入るとモダンなカウンターで、誰でも気軽に入れる雰囲気が特徴。
「地元で気軽に飲めるバーがあったら」というコンセプトでオープンしたお店で、そのコンセプトのとおり地元のゲイ客がメインで集まっています。

【国分寺駅】凛根

中央線の新宿中野エリアと、八王子エリアの間に位置する場所にあるぼっちミックスバーです。ゲイだけでなくノンケやビアンなどジェンダーの垣根無く楽しめるのが特徴のようで、一人客から団体客まで、地元客が多く集まります。
日曜日には「占い館」というイベントしていたり、地元のサークル活動などにも参加していて、地元の恋バナや噂話含めて濃ゆい話が聞けるようです。

【自由が丘駅】bar legnA(未取材)

東京でもお洒落な街、自由が丘にも独自の雰囲気を出すバーが出店しています。Twitterのプロフィールでは「妖怪屋敷」と名乗っていて、怪しい妖艶な雰囲気を醸し出しています。
まだ、Joointでは取材していませんが、クセのあるツイートやHPの様子から、中毒性のあるお店の予感です。

【吉祥寺駅】BOMBER(未取材)

国分寺のぼっちバー続き、中央線沿線のおしゃれタウン吉祥寺に居を構えるゲイバーです。京王井の頭線とも連結しアクセスが良く、デートなどにも人気のエリア。女性客も来店可能で、地元客以外も気軽に入れる雰囲気のようです。

【大井町駅】SHOOOTO(未取材)

東急大井町線と京浜東北線が乗り入れる、大井町駅にもゲイバーがあります。HPを見る限りでは、オーソドックスなゲイバーで複数のスタッフが在籍しています。ビジネス街の品川からも近いので、アクセス的にも便利な印象です。

【谷塚駅】Cosy(未取材)

もともと上野で「スマイル」という店名で営んでいたバーが、東武スカイツリーライン沿線ににお店を引っ越したという経緯のバーです。単線の駅にバーがあるのは珍しくとても貴重な印象を受けます。店内にはカラオケが無く、お客さん同士でゆったり話せる雰囲気で、やはり地元客に愛されているような印象です。

【川越駅】BAR BARI(未取材)

JR川越線と東武東上線が乗り入れる川越は、関東でもよく知られたお出かけスポット。温背のHP内にあるBBSでお店の営業状況が確認できます。お問い合わせもHPのLINE-IDから受け付けているようなので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょう。

おわりに

いかがでしたか。
調べてみると、メガターミナル駅の間を縫うようにゲイバーが点在していました。駅を乗り継いでいくよりも、地元で楽しむというニーズは一定層あって、徒歩圏内で遊びに行けるのは確かに便利で楽ちん。肩ひじ張らない気楽な交流も、ケの日のような家でくつろぐようなリラックス感があります。
考えてみれば、もともとゲイバーという形態も、新橋から最初の1店が始まり(※1)、新宿や上野、渋谷や池袋、大宮、鎌田と、都内各所に広がっていったと言われています。その広がっていった先っちょに、今回のバーはあるのだと言えそうです。別の視点で見ると、そのエリアで最初にお店を開いた”先駆者”とも言えそうです。将来もしかたしたら、先駆者から徐々にお店が増えてゲイタウンに発展する、そんな未来もあるかもしれません。

(※1)ウィキペディア:やなぎ(ゲイバー)

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