ゲイ/レズビアン向けマッチング成婚サービス「リザライ」東京店でサービス内容をあれこれ聞いてみた

ゲイの出会いと言えばゲイバー・ハッテン場・各種クラブイベントといったものから、出会い系サイトやアプリなどが思い浮かびます。これらの出会いには「ヤリ目的」「イベント・遊び目的」「延長線上の出会い目的」など、様々な人たちが混在していているのが特徴です。

今回は「真剣なお付き合いが出来る人と出会いたい」という人が集まるサービス、「リザライ東京店」にJooint編集担当がお邪魔して、担当の方にあれこれ聞いてきました。

第三者「仲人(なこうど)」を介したマッチングサービス

マッチングサービスや掲示板が存在する以前から、男女の出会いというのは「仲人」と呼ばれる人物が重要な役割を果たしています。気の合いそうなパートナー候補を紹介し「お見合い」を通じて、一生涯添い遂げる相手を見つけます。この「仲人」は、古くは鎌倉時代から始まっているとされていて(諸説あります)、リザライは同様のサービスをゲイやレズビアン向けに広げたものです。(ちなみに仲人さんをこのお店では「コンシェルジュ」と呼んでいます)

真剣な人以外は入れない仕組みと、高い匿名性

もちろん出会い系サイトやアプリの中には「真剣な出会い」のできるサービスもあります。これらのサイトでも出会うことはできるものの、自分の顔画像や体画像を掲載するのがほぼ必須です。アプリのやり取りには、見た目が大きく左右するため掲載しないと「いいね!」がつかないからです。カミングアウトしたくなかったり職業上「顔出しNG」だと使い勝手が悪いという欠点もあります。

ポイント①顔画像は公開していない

リザライのサービスの特徴は、相手の情報がプロフィール文とコンシェルジュの推薦文のみで、実際に顔を合わせるのはお見合い(顔合わせ)当日という点です。。店舗に行けば顔写真を見ることができますが、相手のプライバシーも配慮し公開はされていません。あくまで「お互い気の合う人柄」という内面性のマッチングを実際のマッチングで重要視していることが分かります。

ポイント②直接来店することの意味

リザライの紹介サービスを受けるためには来店が必須なのですが、ここにもポイントがあります。真剣な出会い系サイトやアプリといえども、遊び目的やヤリ目的のユーザーも登録すること自体は可能だからです。「真面目なアプリに登録したけど、いつの間にか体目的になっていた」という経験をした方もいるかもしれません。来店予約することで、このような人が入ってこないようハードルを設けているという意味があります。

誰もが「末永くお付き合いできる恋愛のプロ」では無いということ

突然ですが、皆さんに質問です。

「あなたの好きなタイプはどんな人ですか?」と聞かれたら答えられると思いますが、
「あなたと末永く共にできる人って、どんな人ですか?」と聞かれたらスラスラ答えられるでしょうか。

パートナーとして生活していくには「見た目」だけではなく相手の価値観や考え方など根っこの部分に共感や共通したものがないと、なかなか続きません。外見が格好良くて付き合ったものの数カ月や半年で分かれたというのは、相手の内面を知って自分に合わなかったことも原因の1つだと思われます。

ポイント③真剣に悩みながら考えて相手を探してくれる

深く突っ込んで取材したときに驚いたのは、一人ひとりのプロフィールやカウンセリング、お見合いの際の印象などを通して、「このお相手ならうまくいくんじゃないかしら」とコンシェルジュ間で相談しながら、アナログで探して見つけてくれるということでした。
もちろんゲイバーなどでも、ママが「この二人を引き合わせたら良さそうね(面白そう)?」と気まぐれに席替えをしてくれることはあります。これはほぼ1回限りのチャンスですが、リザライのサービスでは、もし最初のお見合い(顔合わせ)でお互い合わなくても、次のお見合いではブラッシュアップして相手を見つけて引き合わせてくれるという違いがあります。

ポイント④コンシェルジュだって最初はあなたのことを知らないからこそ

もちろん100人以上のパートナーをマッチングさせてきた経験豊富なコンシェルジュといえども、いきなり最初のお見合いで理想の相手を見つけ出せたらラッキーです。プロフィールやカウンセリングから合いそうな相手を何人か引き合わせてみて、その感触を聞いて「理想の相手」をコンシェルジュも理解していって改善しながら紹介していくのがセオリーとのこと。
なので、もしこのサービスを利用するなら、「まずはどんどん会ってみて自分の内面も見つけてみて!(コンシェルジュである私も頑張るから!)」とアドバイスしているそうです。

Joointの店舗ページ「リザライ東京店」「リザライ大阪店」には入会から退会の流れが記載されているのでこちらもどうぞ!

ここからは本音で「あれこれ」聞いてみました

とは言えサービスにはメリットもあればデメリットもあります。ゲイ向けのサービスということで、少し厳しい目線で具体的な質問を投げかけてみました。

質問①サービスを利用して、だいたいどれくらいでパートナーが見つかるのか

(個人差はもちろんあることは前提として)平均的には、1年以内に見つかることが多いそうです。まず最初はたくさんの人と引き合わせをして、うまくいったりいかなかったりを経験します。利用する側もコンシェルジュも経験を積んでくると徐々に「末永く続けられそうな相手」の輪郭が固まってくるようになるのです。

質問②どれくらいの人数を紹介してくれるのか

契約上は「月に1名」は必ず紹介してくれますが、最新のデータでは月に平均2~3人(2021年実績)くらいとのこと。一方で、大きく年齢差があったり相手への希望条件が厳しかったりすれば、それだけ紹介できる数は限られていくため人それぞれだそうです。

質問③どれくらいの人がパートナーを見つけて退会していくのか

パートナーが成立したら晴れて2人で退会しますが、こちらも平均をとるとだいたい1年間利用して5割程度とのこと。これを高いとみるか微妙とみるかは利用者自身の判断にはなりますが、出会い系アプリのやり取りとかに辟易しているなら、試してみる価値は十分にある気がしました。

まとめ

いかがでしたか。サービスに興味がある人も、初めて知った人もいると思いますが、疑り深い筆者でも少なくとも対価に見合う適切なサービスを提供していて、実際に利用者がいるということは実感できました。
色々な出会いや、それを支援するサービスは多々ありますが、真剣にパートナーを探したいなら、真剣なパートナーを探している人が集まる場所を利用するのが一番だと改めて感じました。

会社紹介

今回話を伺った方

池田さん/株式会社リザライ 取締役

物腰柔らかで私の突っ込んだ質問に対して、できるだけ正確な情報を誠実に答えて頂いたことが印象的でした。このような相談所は「信用第一」というのを改めて実感しています。

山田さん/株式会社リザライ コンシェルジュ

「経験上、全然タイプが違っても意気投合することもあるのよ」と、出会いの奥深さを感じる話の数々でした。データ以上にアナログの「勘」というのが人と人との出会いには重要という点も新鮮な印象を受けました。

あとがき/パートナーを見つけるのは「早い者勝ち」という現実・・・

会員の年齢別データ(リザライホームページより)

これは、Jooint編集部の筆者が取材を通じて感じたことですが、リザライの利用者は20代30代40代が多数を占めています。特に20代30代が多く、真剣にパートナーが欲しいという人は早いうちから活動しているという事実に驚きました。

そしてこれも悲しい現実ですが、相手がパートナーを見つけてしまうと、その人と出会えるチャンスはもう無くなります。もちろんその方が別れて新しい出会いを求めるという可能性はありますが、良い方はどんどん出会いの場から退出してしまうでしょう。

もちろん生涯独身でヤリ目的を追求する相手探しも楽しいですし、気楽なゲイ生活を楽しむのも本人の自由です。ただ、パートナーがほしいということなら、少し早めの活動が結果としてハッピーにつながることは知っておいて損は無いと思いました。

ちなみに男女の結婚相談所では、成婚すると成功報酬として数十万をいただくところもある中で、リザライは月額制で当日のお見合いキャンセル以外はこれ以上発生しないというのも個人的には良心的なサービスだと感じました。

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